公開日 2025年02月26日(Wed)
6限目に,1年生を対象に,薬物乱用防止教室を行いました。
講師は,本校の学校薬剤師 坂本 秀一先生です。
今回のお話の内容は,
1.危険性はすぐ身近にあるということ。
2.薬物について,正しく理解すること。
3.人生の岐路に立ったとき,正しい選択ができるようになること。
この3つについて,「生徒の皆さんに確実に伝えたい」という思いで,御講話いただきました。
まずはじめに,薬物乱用の「乱用」とは,薬物を「目的外に使用する」という意味であり,一回でも使用すると乱用になります。
近年の深刻な実態として,20歳以下の若者の薬物乱用が増加しているということです。
また,使用する薬物として,大麻の使用率が最も高いという実態についてもお話がありました。
薬物には,「依存性」「耐性」「フラッシュバック」の性質があるので,一回でも使用するとなかなか抜け出せません。
ですので,「一回目をつくらない」ということを徹底して欲しいと,この言葉を何度も生徒に呼びかけていらっしゃいました。
現在の医療現場でも,薬物使用者の治療方法に「治す」という概念はありません。
あくまでも,日常生活に問題の無い状態を目指すという目的で治療を行う,ということでした。
また,覚せい剤や,大麻についてのお話がありました。
大麻ついては,使用率が一番高いということで,詳しくお話をいただきました。
海外では,合法である国もあるため,大麻の生涯使用率が49%に達する国がある一方,日本での使用率は2%以下と,それでも薬物使用率が低い水準に保たれていることがわかりました。
大麻は「タバコより安全」や「違法にはならない」などという話は,嘘です!
タバコよりも有害で,日本では違法です!絶対に使用してはいけません。
病院で処方される薬や,市販で売られているお薬も薬物乱用になる場合があります。
・利用目的以外の使用
(例:風邪薬を風邪の症状を抑える為でなく,感覚や気持ちの変化を起こすために使用する)
・決められた量を超えて大量に服用する。(「オーバードーズ」「OD」)
このように,身近にも薬物乱用する危険が潜んでいることも忘れないようにしましょう。
薬物乱用をするきっかけとして一番多いのは,「恋人」「友人(親友)」からの誘いであるということです。
親密な関係だからこそ,「悪魔」ではなく「笑顔の天使」と言われるそうです。
もし恋人が,,もし友人が,,,誘ってきたらあなたはどうしますか?
大切なのは,勇気をもって断ることです!
薬物の危険性を相手に伝え,断りましょう。
また,その場を離れて(逃げて)下さい。
逃げる勇気も持ちましょう!!
最後に,坂本先生が薬物乱用を防止するために
・うれしかったこと,たのしかったこと
・好きなもの,やりたいこと
・大切な人,大切に思ってくれる人
この3つを大事にして欲しいと思います。とお話がありました。
「夢」と「薬」を天秤にかけたとき,あなたならどちらを選びますか?
もし,「手を出していまいそう,,」「手を出してしまった,,」
悩んだら・・・相談して下さい!
頼れる大人。先生でもかまいません!
坂本先生,御講話ありがとうございました。